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映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』雑記(ネタバレあり)

      2015/12/02

グーグル広告の基準でいえば、アダルト系の文章はあまりおススメはしませんよ、とのことらしく映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』はどうなんだろうと思いながらダラダラと書くことに。

原作は「ハリーポッター」を超える最速の売り上げを記録したベストセラー(五か月で全世界累計約6300万部を売り上げたらしい。マジすか・・・ちなみに日本では三部作合わせて15万部ほど。今後どれぐらい売れるかも気になるところ)

【原題】Fifty Shades of Grey、【製作年】2015年、【製作国】アメリカ、【配給】東宝東和、【上映時間】126分、【映倫区分】 R15+

【原題】Fifty Shades of Grey、【製作年】2015年、【製作国】アメリカ、【配給】東宝東和、【上映時間】126分、【映倫区分】
R15+

「恋愛に奥手の女子大生アナが、大企業のイケメンの社長グレイと出会いその裏の顔を知り禁断の扉を開ける・・・」

ざっくり説明するとこの作品は、実はこのイケメン社長さんには特殊性癖があり、なんとそれはSM趣味だったのだー。デデーン!というもの(知ってた)

初心な女子大生を魅了する爽やかな御曹司。彼女のために何でもしてくれて、それを可能とする財力もあって、そして平凡でもなく実は危ない魅力も兼ね備えてて・・・というまさに自分を今とは違う場所へ連れて行ってくれる感覚をもたらしてくれる男というわけです。

そしてその危なさはあくまで「ソフトSM」であることも重要。原作がまさに「ママのためのポルノ」と称されてるとおり人の表面的な「暗黒」をサラッと見たい小市民的な欲求に応えている、自分では絶対に体験したくないけど、少し冒険したい主婦を対象に売れる要素がこれでもかと詰め込まれている。

 

その映画化である。当然怪物的ベストセラーの「中身」への興味から現在YouTubeでも予告編の再生数は凄いことになっている。

予告編で一瞬だけ移るこの画像は素晴らしいと思う

予告編で一瞬だけ映るこの画像は素晴らしいと思う

 

原作を知っている人はその映像を見たくてクリックし、原作をよく知らない人は目隠しされてソファーに括りつけられてるダコタ・ジョンソンの映像に引き寄せられてクリックするという蟻地獄状態である。かく言う自分もその一人(そして中身はYouTuberという全世界の再生数乞食どもが、一言コメントを付記しているだけだったりと最高に糞な状況!!!)

 

肝心の「プレイ」の映像をなかなか出さない情報の徹底遮断が効果的だったのか、アメリカでは上映当日に騒ぎが起き保守派を怒らせ、ロンドンでは映画に描かれているようなプレイをする人々が増えるという目論見で日曜大工屋さんはロープなどを大量に仕入れ、恐ろしいことに実際増えているとのこと(2月11日の産経新聞「映画点描より」)

 

そして、我が国日本では

 

大きな黒丸→「●」のモザイクが画面に鎮座するという珍妙でお粗末なものが出てくる事態となった。

 

(゜Д゜)

 

またも産経新聞からの引用だが(この映画に関しては産経新聞の情報が充実しているのだw)18禁ではなくR15+指定(15歳以上の観賞可)にするため映画倫理委員会(映倫)に問題となる個所を指摘してもらい、本国アメリカで処理したためそういう事態となったらしい、18禁とR15+だと全然興行収入が違うとはいえ、

 

なんてこった!

 

上映時間のうち20分がそういうエロティックなシーンということで期待していたのに凄まじいガッカリ感である。

しかもけっこう良い雰囲気で作ってあるから余計に台無しである!

ちなみにモザイクなしverがxvideoにあってそれを見てみた結果、絡みのエロシーンはどこか映画『ナインハーフ』を思わせ、柔らかな雰囲気で行われるSMプレイはなかなか良かった。

清潔感漂う会社の社長室、高級な寝室、真っ白な浴槽。序盤のそうしたシーンが社長の本性が出て荒々しいプレイになる後半は赤や黒などのドギツイ色使いが侵食してくる感じとか、「あっ。いいじゃん」と興奮した。映画でのそういうエロ表現は木曜洋画劇場で育った世代としてはグッとくるのである

 

部屋

社長のお部屋

 

だから、黒丸モザイクは本当に、もうね。ポルノなのに何やってんの?ということである。

 

こういう声が大きかったみたいで、急遽R18版の公開が決定。「シネマトゥデイ」によると

 R18+バージョンが上映されるのは、TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、TOHOシネマズ二条、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ天神、札幌シネマフロンティアの全国6館(2月25日のレディースデイより、ただし札幌のみ2月28日~R15+とR18+の併用上映)。より甘美で、より官能的で、より刺激的な世界を堪能できるまたとない機会となっている。

最初からやれや、見るなら当然R18である。

しかしいくらモザイクが薄くても、荒々しいプレイをあくまで柔らかく描くものだから最後のあたりの鞭でビシバシ打つ弱さが気にかかる、正常のなかにおさまる異常がついにソフトを越えてしまうあたりを書かなければいけないのにもかかわらずその弱さに笑ってしまった。

あんまりハードにやりすぎると映画を受容する観客はひいちゃうというジレンマ(ドン引かせてもいいと思うが)それがこの映画の限界である、ストーリーについて全然喋っていなかったが三部作の最初ということを考えても期待はまったくしていなかったが悲しいぐらい酷い出来で20分のエロシーン込みでもキツイ映画である。

 

*豪華な部屋での淫靡なシーン、手首を縛ったり、衣擦れで徐々に情感を高めていくエロさは木曜洋画劇場で放映された際に全国の少年を総立ちさせたチェン・カイコー監督『キリング・ミー・ソフトリー』を思い出した。

最後に「BLOGOS」から記事の抜粋。

「電子書籍は、紙媒体とは異なり、周囲にはどんな本を読んでいるか分かりません。また、購入する際も、書店で購入するときに感じるはずかしい気持ちに耐える必要もありません。シャイな女性でも、めくるめくようなエロティシズムの世界を、誰にも知られずこっそりと楽しめるのです。実際、フィフティ・シェイズ三部作の売上は50%が電子書籍と言われています。これは、ランダムハウス社全体(但し、その1割はフィフティ・シェイズ)の平均20%と比べ、極めて高い比率です」出典(http://blogos.com/article/105701/

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