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喋るテディベアに市民権を!!映画『テッド2』感想

      2015/11/26

あらすじ

前作にも登場するバイト先で出会ったタミ・リン(ジェシカ・バース)と無事結婚することが出来たテッド。

だが、その式から一年経ち、みなに祝福された彼らも今や夫婦喧嘩の絶えない家庭となっていた。そのことに悩むテッドであったが、同僚に「子供を作れば解決する」と言われ子供を作ることを決意する。しかし一つだけ問題があった。

それはテッドはテディベアだから子供が作れなかったのだ(知ってた)

ということで親友のジョン(マーク・ウォルバーグ)とともに、テッドはアメリカを代表するアメフト選手トム・ブレディの家に忍び込んで精子を盗もうと画策したりといつも通りのやりたい放題。そして子供を生むのが無理なら養子を、と申請したテッドであったが、何故か審査は通らなかった。

役所はテッドを「人」ではないと判断したからである。

それを契機に公的機関の手によって様々な権利をはく奪されていったテッドは、ついに基本的人権を求め裁判で戦う決意をする。

s_テッド子供

 

感想(ネタバレ多め)

「やっぱり、離婚してたじゃないか!!」

前回の記事で続編の予告編から嫌な予感がした、と書いた通り、困難を乗り越えたジョンとロリ(ミラ・クニス)は結婚してから6か月でスピード離婚をしていたことが序盤で明らかになる『テッド2』

ああ、無常!

で、感想・・・凄い好きなところと凄いつまらないところがあって5つ星でいけば3つ星としょっぱい

前作に出てくる奴らが全般的にパワー不足なことからもわかるようにキャラクターの描きこみが浅い。なによりあんなに魅力的なミラ・クニスはどこ行った!という疑問が解消されず劇中での言及もほとんどないので(あんだけ付き合ってたのに!)現在ジョンが感じている心の痛みや空しさがわかりづらいのだ。

だから、新ヒロインであるサマンサ(アマンダ・セイフライド)とのロマンスに集中できるはずもない。アマンダ・セイフライドが可愛すぎるのは当たり前なので、それだけで終わらずジョンの葛藤と絡めて彼女の内面に関わるエピソードが欲しかった。

s_アマンダセイフライド

そして一番の問題はテッドの裁判だろう。

黒人の裁判官やモーガン・フリーマンが弁護士役で出ていたり、ジョンの家で『ルーツ』というテレビ番組を映したことからも、この映画の背後には「人種差別」というテーマが潜んでいて「一見」真面目な作り。しかし、つまらない人種差別的なギャグや前作以上にしつこいハッパを吸う描写をしたあとに突然そのような真面目な物語に接続されても、はっきり言ってしらけるだけ。今回の続編、そういう適当に脚本をつなげました感が強く、見ていてかなりつらい。

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凄い好きなところは前回以上に映画ネタが多かったこと。ある場面で流れるジュラシック・パークの音楽の使い方はあまりにも馬鹿馬鹿しすぎて笑いが止まらず、他にも劇中に出てくる「コミ・コン」の描写も一見の価値あり、画面いっぱいのコスプレイヤーたちが繰り広げるドタバタは本当に見物。

ただ、小ネタは映画ファンがオタク的に楽しめるのであって、泡々の風呂に入りながら携帯をかけたり、レジで卑猥な動きをして女性を口説くといった前作のような印象深いテッドの絵が今回は少ないため単純に間延びしてしまっている。「マニアックな小ネタが流れていてもテッドの可愛さで画面に客をくぎ付け作戦」こそ『テッド』という映画の最大の発明だったのに、もっと色んな格好のテッドが見たかった身としてはひたすら惜しいと感じる続編だった。

 

*『アナと雪の女王』は歌わないでおくれよ、とテッドがサマンサに言うギャグは、単純にディズニーが好きそうな女性という意味と、穿った見方をするなら「Hollywood.com」で特集されたディズニーキャラクターがもし実写化されたら、誰が理想的か?という記事においてアマンダ・セイフライドが『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルに選ばれたことを念頭に置いたものと見ることも出来る。(映画ドットコムがその記事をまとめている。http://eiga.com/news/20150102/5/

他にもハリソン・フォードの弁護士うんぬん話は『心の旅』という映画が元ネタだったり、テッドが法廷でつぶやく言葉はティム・バートンの映画『ビートルジュース』が元ネタと、こういう小ネタは前作においてもパンフレットにたくさん解説されていたので詳しく知りたい方は是非パンフレットを

*アマンダ・セイフライドがとある映画キャラクターと間違えられるシーン、ネット上でそれにこたえる彼女の「気にしてないわ」というインタビューを見て、ますますファンになってしまった。

 

【関連記事】 

・『テッド2』の前に久しぶりに『テッド』を見てみた感想

・「まだまだ映画を見続けます」『前田敦子の映画手帖』刊行記念トークショー(暫定まとめ)

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 - 映画評

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