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最強の霊能力者出陣す!傑作ホラー『カルト』(監督:白石晃士)感想

      2015/11/26

見るのがもったいない映画というのがいくつか自分の頭の中でストックされており、それは疲れてても、気分が悪くても絶対に楽しませてくれるに違いないと確信している作品なのだ。

で、ちょいと人生が今つらくなっているので、生きていく力を取り戻すために今回ストックから引っ張り出した作品が『カルト』

・・・画像は怖がる人もいると思ったのでアマゾンへのリンクはこちら

この映画は『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』や『ある優しき殺人者の記録』などで現在大注目中の白石晃士が監督した2013年公開の作品である。

あらすじ

とある芸能事務所に送られてきた映像には、母子家庭の住居において謎の音が発生する異常が収められていた。心霊番組のロケのため、さっそく3人のアイドル(あびる優、、岩佐真悠子、入来茉里いずれも実名)と霊能力者・雲水がその家を訪れる。しかし本物の霊能力者である雲水ですら、怪異の原因を掴むことが出来ない。そのまま除霊の準備をすることとなったが、異常はアイドルたちの身にも迫っていた・・・。

カルト

「スゥーーー、セイッ!!」「スゥーーー、セイッ!!」

 

「スゥーーー、セイッ!!」「スゥーーー、セイッ!!」な感想

「スゥーーー、セイッ!!」「スゥーーー、セイッ!!」ということで霊能力が本物とかそんなどうでもよいこと考えず、もういきなりそういうのがあるものとして「スゥーーー、セイッ!!」と物語に入っていけるから、あっという間の90分だった。

まじめなんだけど楽しませようというサービス精神はいつもの白石作品。肉類は食べないでくださいって雲水から注意を受けていたのに、お祓いの最中異変が生じたアイドルが発した台詞には笑った。

「ごめんなさい・・・!さっきハンバーガー食べました・・・!」

あと、これは凄いなと思ったのが、お経の声が響くなかで定点カメラがなにかの異変を撮影してしまう場面。テニスボールが謎の力で動き、それを追って犬が階段を追いかけるシーンのゾクッとする感じは上手い。

動物ってたまに、よくわからない一点を見つめてるときがあって、そういうのは本当に怖い。ねえ、なに見てるの?みたいな感じが。

いま自分の部屋はクーラーが壊れていて、飼い犬の近くで寝ているのだけど(犬のいるリビングにはクーラーがついている)よくあるのが夜中に突然、犬がババッと起きること。それが水飲みのためだとわかったのはつい最近で、最初は本当になんだか怖くて眠れなかった(笑)ちょっとボケ始めてるから動作が遅くてぼーっとリビングの真ん中を見つめるのも勘弁してほしい(笑)

閑話休題。

『カルト』が面白いのはなんといっても途中からヒーローバトルになることだ、原因がわからないまま霊能力者が次々と倒れていくなかで、最強の霊能力者NEO様が登場した瞬間から、圧倒的格好よさに画面が制圧される。

どういう信仰を?と問われて、神とか仏とか馬鹿馬鹿しいと答える傍若無人な性格、イケメンで最強の能力者という設定が、白石監督の作品とは思えないほどの安心感を醸し出しているのだ。

それとともに「そもそもいったいこの家は何なのか?」と物語の謎もどんどん膨らんできて、ええっ・・・ホラーかと思ったら・・・!とヒーロー映画でありつつミステリー要素も展開されて凄い贅沢な作品である。最初は怖いけど、嫌な怖さではないし、いるだけで絵になる存在NEO様の安心感がたまらないのでホラー映画苦手な人にも是非見てほしい一本。

堪能しました!

監督、ぜ・・・ぜひ「カルト2」をお願いします・・・!!(白石映画中毒の証言)

【関連記事】

・【映画感想】すべての終わりの目撃者となれ!『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章』

・たとえホラー映画が苦手なあなたでも「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズは見なければいけない理由

・~禁忌への想像力~柳田国男『禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳』(河出書房新社)評

 - 映画評

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