DVDが店舗で借り放題!話題のTSUTAYAプレミアムを徹底解剖
ネットフリックスやアマゾンプライムなどの動画配信サービスの台頭を受け、ついにTSUTAYAでも借り放題サービスを発表。その名も「TSUTAYAプレミアム」
実はサービス開始前にいくつかの店舗で、お試しプランを実施していて自分も参加。
リリースされたサービス内容を見たところ、どうやら主な部分はあまり変わっていませんでした。そこで今回の記事は、半年ほどプレサービスを利用した感想をまとめていきます。
Contents
基本は返却期限なしの旧作借り放題
TSUTAYAプレミアムの基本的なシステムは月額1000円(場所によっては1500円)払って、旧作が3~5本まで借り放題となるもの。
MAXまで借りたら、借りているDVDを返して、また借りるという図書館みたいなシステムです。
ただし、図書館と異なるのが月額料金を払っていればDVDをレンタルし続けられるということ。延滞という概念が存在しません。
このTSUTAYAプレミアムは全店舗ではなく、3分の2に当たるおよそ800店舗で始められる予定です。
公式サイトでは、サービスを始めている店舗、詳細な値段、借りられる本数が検索できます。
TSUTAYAプレミアムに加入すると、TSUTAYA動画配信も利用できる
TSUTAYAプレミアムのもうひとつの特徴は、実店舗でのDVDレンタルに加えて、見放題の動画配信ストリーミングサービス「TSUTAYA TV」を視聴できる点です。
「TSUTAYA TV」には、古今東西の名作映画がいくつかあり、新作も追加料金を払えば見られる仕組みになっています。
(追加料金で見られるアダルト動画が豊富なんだな、これが)
TSUTAYAプレミアムのメリット:気軽にDVDをレンタルする習慣が復活
さて、このサービスはカウンターでも出来るほか、TSUTAYA店頭にあるセルフレジで申し込みができます。
しかも登録完了までは約1分。そのとき、発行されるレシートのIDを入力すれば、TSUTAYA TVの動画見放題サービスも同時に登録出来る仕組みです。便利。
申し込みがセルフレジで簡単に出来るようになったのはとっても嬉しい。プレサービスの段階では申し込むときに、対人コミュニケーションでなかなか時間を取られた記憶があります。
おそらく、利用者の声で改善してくれたのだと思われます。
で、実際にサービスを利用してみた感想は、借りようかどうか迷っていた映画が気軽に借りられるようになったこと。
特にいちいち借りるのに躊躇していたような、一度劇場で見た作品や25分ぐらいの短編作品を借りるように。
あとは、リアル店舗に行く習慣が復活して、「こんな珍しい作品があったの!?」とか「あ、これ見逃したやつだ」と、記憶の隅に追いやっていた作品に遭遇するきっかけを取り戻せたのは非常にうれしいメリットでした。
Huluやネットフリックスなどの動画配信サービスを続けていると、やはり書店と同じように物が存在しないと、なかなか未知の作品と遭遇する機会がなかなか起きないんだよなあ、とよく思っていたからです。
では、TSUTAYAプレミアムのデメリットは?
TSUTAYAプレミアムのサービスは、返すのが面倒くさい人向けのものだと思います。
つまり、返さないで家に留めておけてしまうので、借りる人がどんどん増えれば、その分保持している人も多くなるわけです。
結果として、海外ドラマのファーストシーズンの一巻や二巻だけ見つけられない状況や、高回転率の作品になかなか出会えない状況は容易に想像できます。
おそらく、そこを考慮して、プレサービスの10枚レンタルとは異なり、今回はレンタル制限が3枚~5枚に設定されたのでしょう。それでもこの問題はなかなか根深いです。
おそらくTSUTAYAを本当に利用するヘビーユーザーは、TSUTAYAディスカスのほうを利用すると思います。
月額1980円ですが、準新作も対象のうえ、店舗では見つからない貴重な作品もレンタルできるからです。
TSUTAYAディスカスについては、以前こちらで書きました。
→DVDは郵便ポストで返却!「TSUTAYAディスカス」が便利な5つの理由
あと動画見放題ですが、見放題作品が恐ろしいほど少ないんです。
いま何かしらの動画配信サービスを利用している人が、このラインナップで満足することは、絶対にありえません。
TSUTAYA TVが微妙なことになっているのは皮肉なことに実店舗が存在するからだと言われています。店舗があるからこそ、動画配信に力を入れられないみたいです。
実は「リアルのレンタル店と映像配信サービスを組み合わせた新サービス」はTSUTAYAが最初ではありません。以前にGEOが行っていました。しかし、一向に認知度は高まらず、いつの間にかひっそりと終了してしまったのです。
期限があるからきちんと見るTSUTAYAレンタル
レンタルという形式が成り立たなくなってきたからこそ、TSUTAYAは今回のサービスをリリースしたんだと思います。
ただ、返しに行くのが面倒くさいから保持してしまう構造は、お店にとっては定額でお金が入ってきて良いのかもしれませんが、ユーザーとしてのメリットではありません。
実際、わたしもサービスを利用していた後半は借りっぱなし状態が続き、メリットがほとんど見つけられずサービスを止めてしまいました。
いまは普通にレンタルで借りるようにしています。
なぜなら、レンタルDVDという形式のほうが「借り放題」や「動画配信」よりも期限があるので、当たり前ですがきちんと見る率が高いからです。
最後に
ネットフリックスとアマゾンプライムの膨大なマイリストを見ると、「劇場に見に行くこと」「DVDを買うこと」「DVDをレンタルすること」を何とか応援したいという思いに駆られます。
特にTSUTAYAは、郊外育ちの自分にとって、文化を教えてくれる大切な場所でした。発掘良品というすばらしい企画を提案してくれたことも忘れられません。
だからこそ、なんとか物としての価値を保持できないものか、今回TSUTAYAプレミアムを利用していて、そんなことばかり考えてしまいました。
TSUTAYAプレミアムの総合的な感想は、あまりに中途半端で、もう少し特典をつけないと尻すぼみになってしまうのではという危惧です。
関連記事
-
TSUTAYAレンタル注目作(2014年11月中旬~12月上旬)
TSUTAYAのレンタル作品に関して、年内はあと一回の更新でラストかな。 11月 …
-
2014年9月中旬から11月前半のTSUTAYAレンタル注目作
twitterでつぶやいたらそれなりに反響があったのでサボらずにちゃんとまとめま …
-
DVDは郵便ポストで返却!「TSUTAYAディスカス」が便利な5つの理由
夏の暑さとだるさでDVDを返しに行くのが面倒くさい。 ということで、 CDやDV …
-
TSUTAYAレンタル注目作(2015年1月中旬~2月上旬)
新年早々お腹を痛め、布団で過ごしてました。(´ω`。) 今年もよろしくお願いし …
-
TSUTAYAレンタル注目作(2014年12月中旬~2015年1月上旬)冬休みの参考に
一部上旬の日付がありますが、前回とは重複せず追加されたレンタル情報となっています …