文化をあつめてつなげる新雑誌『コレコネ』創刊のお知らせ。
2015/11/26
自分が所属しているサークル「Arts&Books」でこのたび新しく雑誌を創刊することになりました。
文学、音楽や美術などの文化を横断し一冊にまとめたその名も「コレコネ」といいます。「わたしじゃないもの」というふわっと緩やかな特集を巻頭に置き、サークルに参加している人たちが集まり、一から雑誌作りを学び、そのぶん長い準備期間を用意して・・・ようやく刊行することが出来ました。
Contents
・Arts&Booksとは?
2003年に早稲田大学の学生を中心に設立された「Arts&Books」では週末に都内の美術館で美術について学んだり、何か一つ課題図書を決めそれについて喋りあう読書会をしたりといった活動を行っています。
入会金や年会費は不要。学生と社会人の区別なく様々な知識を持ったメンバーが所属しているので白熱した議論は面白く(初参加の方も毎回います)、自分もフリーターという身分ながら居心地が良いのでちょくちょく参加しています(最近は体調不良でお休み中)
だから、ほとんど編集に携わってない私がこうやって大上段に告知するのは変で(笑)この雑誌は「Arts&Books」に所属する人々が、ちょっとずつ原稿を積み重ね、最後には主力メンバーがそれぞれの得意ジャンルを最大限に発揮して出来たのが今回の「コレコネ」となります。
・雑誌の見どころ
というわけで今回の雑誌は「10年」という期間続いたサークルの集大成でもあるので、これから読書会やサークルを作りたいと考えている人にはめちゃ役に立ちます。
- 「展覧会ベスト10 2004→2013」
- 「読書会にうってつけの小説ベスト10」
- 「読書会マニュアル」など
また、写真が抒情性を高めている旅行記「ポルトガルへの旅」、「小林古径《清姫》について」といった専門的なものから、「歌舞伎鑑賞へのとびら」「聴いて、弾いて、わかる! ジャズレッスン」といった入門的なものまでメンバーの多様な興味を反映した個人記事も非常に面白く、このサイトを適度に見てくださっている方々には、きっと何か自分に合致した特集が見つかると自負しています。
個人的には2014年ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞した『ニルヤの旅』の著者・柴田勝家にあふれんばかりの熱意で接触した後輩の記事「インタビュー柴田勝家―SFコンテスト大賞」が爆笑必至なのでオススメ。
自分は「詩と映画のダイアローグ」と称してこのサイトでも取り上げている詩が重要な役割を果たす映画についてのレビュー、読書会ベスト本ランキングへの記事の寄稿、短歌をあまり知らない素人が集まって新聞歌壇で入選出来るだろうか?という企画で、ちょこちょこ文章を書いとります。
・購入方法
この雑誌ですがどれだけ売れるのかわからなかったため、あんまり数がありません。なので事前に特設サイトの情報を見て、メールなどで予約していただけるとスムーズに購入できると思います。(特設サイトはこちら)
めっちゃ分厚いのに、基本的にイベントでは特別価格として「1000円」、その他書店やウェブの購入においては税込み・送料込みで「1300円」と大変お求めやすくなっています。
特設サイトにも詳しく書いていますが、実際に購入するパターンとしては3つあります。
①週末ブックギャラリーなどイベントでの購入
8月1日と8月2日に根津の「ギャラリー・マルヒ」で、雑誌に登場する本・絵本や展覧会カタログ、ゆかりのアート作品を展示するイベントが行われます。
ここで特別割引として雑誌を税込み1000円で購入することが出来ます。入場無料で連絡不要。お気軽に参加・見学にどうぞ。*自分も体力次第で行けたら行きます。
あとは他にも通常のサークル活動を拡大したイベントでも購入できます(後述)
「『コレコネ』ブックギャラリー」
【 会 期 】 8月1日(土)~8月2日(日)
【 開 廊 】 土 15:00~19:00 / 日 11:00~16:00
【 会 場 】 ギャラリー・マルヒ (根津駅1番出口徒歩5分・千駄木駅1番出口徒歩9分)→(サイトはこちらから)
② ネットから購入
郵便番号・住所・氏名の3点をご記入の上、下記までメールにてご注文ください。
代金のお振込を確認後、3日程度で発送します。
7月30日(木)までにご注文・お振込いただいた分は8月1日(土)に発送します。
詳しい情報は→(特設サイトはこちら)
【 メール 】 order@artsbooks.jp
【 代 金 】 1,300円(送料込・税込)
※ 48時間以内に返信がない場合、メール未着の可能性があります。お手数ですが再送をお願いします。
③その他書店や文学フリマなど
8月1日の発売後に、都内や各地の書店等にも置かせていただき文学フリマなどにも出店する予定です。詳細はコレコネ特設サイトにて随時ご確認ください。
*詳細が決まり次第、ここにも追記します。(2015年8月追記)
[千駄木] 往来堂書店、古書ほうろう
[ 池袋 ] 古書往来座、ブックギャラリーポポタム
[ 中野 ] タコシェ
[高円寺] みじんこ洞
[阿佐ヶ谷] 古書コンコ堂
[西荻窪] 古書音羽館、beco cafe
[ 横浜 ] 黄金町アートブックバザール、たけうま書房
【 代 金 】 1,300円(税込)
・雑誌の刊行にあわせた各種イベントの開催
ブックギャラリーだけでなく、今回の雑誌刊行に合わせて通常の活動を拡大した読書会や美術鑑賞を行い、その場合も「1,000円」(特別割引・税込)で雑誌を購入できます。
各イベントの参加連絡はサークルの公式サイトよりお願いします。
(「Arts&Books」公式サイトはこちらから)
[8月16日(日)] 14:30~「ルーシー・リー展」観覧会
過去の展覧会がサークル員の間で大変な評判となった「ルーシー・リー展」が8月30日まで「千葉市美術館」で開催されます。東京駅から42分と少し遠いですが、絶対に見に行く価値大。
[8月30日(日)] 15:00~第110回読書会『モモ』(池袋)
雑誌に関連した本の読書会ということで、記事「児童文学へのまなざし」において語られていたミヒャエル・エンデから『モモ』を取り上げます。『はてしない物語』という案もあったのですが・・・ね・・・分厚さが、ね(笑)
[9月20日(日)] 15:10~「モネ展」観覧会(上野)
2015年9月に東京都美術館にて開催される「モネ展」は21年ぶりに来日する《印象、日の出》やモネの代名詞《睡蓮》の連作などがくるということで、注目度大。
展覧会の前には12:10~食事をとりながらのアートスタディ「印象主義」があり、これに参加して実際に美術館へ行くと理解が深まります。
[10月4日(日)] 15:00~第111回読書会『カリギュラ』(池袋)
えーと、なぜカリギュラなのか把握してませんが(笑)読書会としては久しぶりにカミュを取り上げるそうです。
・公式サイトよりサークル紹介文
「Arts&Books」は美術・芸術・アートや読書・文芸・本に少しでも興味があれば、どなたでも参加できます。4~5月の新歓期だけでなく、いつでも新人さんを歓迎していますので、お気軽にご連絡ください。
入会金・年会費などは一切不要です。また、初心者の方も気楽にどうぞ。
Arts&Booksの活動は、Arts系、Books系、Studies系の各会で構成されています。
また、そのほかに、メーリングリストでの参加募集のみのさまざまなプロジェクトも実施しています。それぞれの会は、月に1回ほどずつ、おもに土日祝に活動しています。
(公式サイト紹介文より引用)
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