ひたすらしょーもない映画『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』を見たボンクラの感想
2015/12/02
*ネタバレはありますが、面白い部分は出来るだけ触れてないようにしてます。
(見終わった後、喫茶店にて)
友人I(・д・。)「ちょっと待って、俺たちに顔が出来てる!」
俺(´•౪•`)「どっちが喋ってるのかわかりづらいという声があったもので」
友人I(・д・。)「そもそもが、この企画わかりづらいからな(笑)」
俺(´•౪•`)「えっと、ボンクラ対談というのは俺ら月一で会ったときは映画見た後にひたすら新宿の『夢やぐら』で喋ってること多いから、それ記録しとこうって趣旨」
友人I(・д・。)「そうだったのか」
俺(´•౪•`)「そうだったの。いろんな書き方を試してみたくて」
友人I(・д・。)「・・・楽だし?」
俺(´•౪•`)「・・・・で、今回はこの映画『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』!!我々新宿ピカデリーで見てきました、どうでしたか?」

【原題】What We Do in the Shadows 、【監督】タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント、【製作年】2014年、【製作国】ニュージーランド、【配給】松竹メディア事業部、【上映時間】85分
友人I(・д・。)「おもしろかったよ」
俺(´•౪•`)「うん・・・俺も・・・・えーと。」
友人I(・д・。)「そうだね・・・って感じの語ることが・・・あんまない映画なんだけど、ちょっと待って(笑)真剣に考えるから。つまんないわけじゃないんだよw」
俺(´•౪•`)「えーと、いちおうストーリーを書いていくと「現代ヴァンパイアのヴィアゴ(379歳)、ディーコン(183歳)、ヴラド(862歳)、そしてピーター(8000歳)は、ニュージーランドの首都ウェリントンで共同生活を送っている。夜な夜な楽器演奏会やセクシーダンスをして過ごし、たまに郊外に飛んでいっては馴染みのパブで遊び狂う、なんとも愉快な毎日だ。そんなある日の晩餐。ピーターが大学生のニックをうっかり甘噛み。ヴァンパイアに変えちゃった!」(公式サイトより抜粋)・・・確かにこんな話だったよね」
友人I(・д・。)「あんま重要じゃないからな、ストーリーは(笑)」
俺(´•౪•`)「集団で暮らす人々に密着&インタビューという疑似ドキュメンタリーの形式で、序盤でさ・・・音楽に合わせてバババッて過去の歴史とか写真にヴァンパイアの映像が出てくるところが面白くて・・・えーと、なんかめちゃくちゃテンション低くない?」
友人I(・д・。)「いやいや(笑)、ドキュメンタリー&日常系ふわふわコメディ、そのコメディも『ハングオーバー』みたいにガハハ笑いじゃなくてクスリ笑いだからさ。いろいろ事件も起こるけどそれが「筋」じゃないから語るのがムズい」
俺(´•౪•`)「筋じゃないっていうのは重要かも。この映画って、すごいだらだらと続くよね」
友人I(・д・。)「そうそう」
俺(´•౪•`)「それがさ、見事なほど軽くて(笑)、あーしょーもないなーって、ふふふって感じなんだよね」
友人I(・д・。)「向こうのコメディ特有のブロマンスだけど(注:2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはなく、ホモソーシャルな親密さの一種である。ウィキペディアの解説充実しすぎぃ!)そういうのって最後で成長するじゃん、でもこいつら成長しない(笑)ヴァンパイアだし、だから死というテーマについても見事なほど軽くて」
俺(´•౪•`)「そうそう現代にしょうもないヴァンパイアがいたらという小ネタを楽しんでいく」
友人I(・д・。)「そういう小ネタの発明をたくさん楽しめた」
俺(´•౪•`)「どこが好きでしたかね」
友人I(・д・。)「やっぱり若いヴァンパイアがポテト食べて道端に血を吐くシーン。血以外を摂取しちゃ駄目だから(笑)」
俺(´•౪•`)「俺はクラブのところかな(笑)、ヴァンパイアって招かれないと敷地に入れないというルールがあるから、イケてるクラブに入りたいけど警備に入れてもらえなくて、仕方なくヴァンパイアがやってる寂れたダサいクラブに行って無言で踊る場面」
俺(´•౪•`)「あと、」
友人I(・д・。)「人間のステューね(笑)」
俺(´•౪•`)「普通の人間だから浮くっていうのを見事に笑いに転化してて後半のパーティーのシーンは大声で笑った」
友人I(・д・。)「あれだ、こういうの聞いて面白そうって思った人は行けば楽しめる」
俺(´•౪•`)「好きなお笑い番組の波長が合えば見てられるって感じ、ただちょっとゲイについての揶揄的な笑いはあんまり好きじゃないかもと思った」
友人I(・д・。)「そういうの含めてノリが中学生なんだよね、人間ステューによってパソコンという文明の利器がヴァンパイアたちにもたらされて、それで処女の画像見たり(笑」
俺(´•౪•`)「完全に中学生、俺らが情報ルームでやってたことだよ。喧嘩の描写もしょーもないし」
友人I(・д・。)「ああそういうのくだらないなーって、でもくだらないけど怒りは湧いてこないのがいいよ、「ほらほらくだらないでしょ、これ」って作り手の顔が見える怒りの湧いてくる邦画よくあるじゃん」
俺(´•౪•`)「謝罪するやつとかね}
友人I(・д・。)「今でも怒りが湧いてくるからその単語はやめてくれ!!あれ好きっていうツイッターの感想が異常な数で日本はもう駄目だとか真剣に悩んだ(笑)。他にもあるぞ、コドモが警察になるやつとかAKBのメンバーが出てる・・・」
俺(´•౪•`)「「やめてくれ!!」」
友人I「そういう邦画のしょーもないでしょこれってので笑える人は逆にこの映画楽しめないかもしれん」
俺(´•౪•`)「あと、こういう系の映画好きな人でラストにひねりがほしい人は不満かも。ただ凄いのがこの映画に関しては面白かったとつまらなかった、どっちの意見も全然気にならないこと」
友人I(・д・。)「俺の横にいたカップルはつまんねえって言ってたけど全然怒りが湧いてこなかったな」
俺(´•౪•`)「俺の後ろの女の人はめちゃくちゃ笑ってた」
友人I(・д・。)「(笑)」
俺(´•౪•`)「そういう意味でお笑いLIVEと一緒で会場の雰囲気とかも重要なんだと思うよ。ピカデリーじゃなくて新宿武蔵野館だったりとか、夜に見に行ってたらとか」
友人I(・д・。)「つまり各国の映画賞で観客にバカ受けって・・・」
俺(´•౪•`)「だってトロント国際映画祭とかシッチェス映画祭でしょう・・・そりゃあそこで見たら(笑)」
友人I(・д・。)「なるほどな、まあまとめると自分の人生には全く影響を与えないけど、だからこそくだらなくて俺は好きだった。」
俺(´•౪•`)「そして、映画レビューサイト「Rottentomatoes」はこういう映画に甘すぎなことがわかった(笑)」
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