ボンクラ対話シリーズ開始。傑作サンリオ映画『ユニコ』(1981年)
2015/12/02
俺「おかげさまで一部に好評なんだよ、このボンクラ対話」
友人I「その一部って知り合いだろ。」
俺「・・・というわけでこのシリーズ続けることにしたよ。協力してくれ」
友人I「了解した」
俺「さて今回見るのは、この映画『ユニコ』、1981年公開のサンリオの映画。原作・監修手塚治虫」
友人I「・・・・・・」
俺「新文芸坐のオールナイトで上映した時、客は少なかったみたいだけど物凄い評判だったらしいのよ。で、それがTSUTAYAでいつの間にかDVDで置いてて、見たいなーと思いまして、いやいや、本当にTSUTAYAは突然棚に現れるから油断がなら・・・」
友人I「・・・・・・」
俺「あれ?駄目?」
友人I「・・・いや駄目じゃないんだけど、俺子供の頃それ10回以上VHSで見てる」
俺「(笑)じゃあ、やめとくか」
友人I「いや、いい、大丈夫。あんまり覚えてないから。ただね、なんか子供心に物凄い嫌な気分になったことは覚えてるんだ」
俺「それは楽しみだ。」
映画『ユニコ』あらすじ
ユニコーンの子供であるユニコには生まれた時から特別な力があった。それは関わる人を幸せにするという魔法の力、その力で周りを幸せにしユニコは母親と兄弟たちとともにすくすくと育っていった。
ある日、そのユニコの力に「人々が簡単に幸せになりすぎる」「商売あがったりじゃ!」と異議を唱える神様たちがあらわれた。彼らによってユニコは「忘却の丘」への追放される判断が下される。
しかし、その命を受けた「西風の精」は哀れみの心から、神々から見えぬ霧の濃いとある島へとユニコを置いていく。ユニコはそこで「悪魔くん」という乱暴者と出会うのであった・・・。
ユニコと「悪魔くん」
友人I「いきなりのクズっぷり」
俺「流石、手塚治虫」
俺「この辺かね、いやな気持になったのは?」
友人I「いや、このあとだったと思う。悪魔くんのユニコへの過剰なちょっかいも若干嫌な気分になるけど(笑)」
俺「しかし、この「悪魔くん」は良いキャラっすな。ずっと一人でいたからコミュニケーション不全な訳だ(笑)で、友達になりたいならユニコの角をくれという。なぜならオヤジは立派な角があったと(笑)」
友人I「角がないせいでユニコが溺れちゃって、助けたいけど、でも一日返却の約束である角を早めに返すと悪魔としては失格だから砂時計をぶち壊すと・・・このあたりの葛藤が良いね。あ・・・霧が晴れた」
俺「で、神様に見つかる。これ、神様ぶっ殺さなきゃ帰れないんじゃね?ユニコ」
友人I「まあ様子見ようぜ。このあとかわいいのが出てきた記憶があるんだよ。」
チャオ登場!
西風の精に連れられて次の世界へと到着するユニコ(「悪魔くん」は置いて行かれる)その世界でユニコは捨て猫のチャオと出会う。チャオは人間になるため魔女に会うという目的があった。偶然出会ったおばあちゃんを魔女だと信じ、お手伝いをするようになるが・・・。
俺「悪魔くんがかわいそうだわ。これでユニコのために堕天して神の軍勢に戦いを挑むとかだったら面白いのに」
友人I「勝手に最近よくある変な設定を作らないでくれ。」
俺「川に落ちたおばあちゃんを助けるためにユニコが変身させた、と。強キャラすぎるなユニコ。で 子供の頃はこれ変身前と変身後のどっちを可愛いと言ったの?」
友人I「んー、変身前だと信じたい。まあどっちでもいいよ。手塚治虫だし。」
俺「このチャオが人間になって調子に乗ってイケメンゴーストにワインを飲まされ意識朦朧とさせられる展開なんだけど、池袋か高田馬場で大学の入学シーズンによく見られる光景のような・・・地方から来た女の子が・・・」
友人「やめろやめろ!」
俺「それにしても描写がやけに生々しい。子供心に嫌だったのはこの辺か。若干の寝取られ要素もあるし・・・」
友人I「いや、ここでもない気が」
俺「でも、もう終わるよ物語、ゴースト伯爵倒しておばあちゃんと再会。良い話や・・・!」
・
・
・
物語の終わり、そして終わらぬ物語
ナレーション「ダメです。ユニコーンは一度幸せになったもののところには留まれないのです。」
俺&友人「えええええええええっ!!!」
友人I「思い出した。最後が嫌だったんだ!!」
俺「やっぱりユニコ幸せになれないじゃん。」
友人I「俺の物語における自己犠牲嫌い精神はこの頃から育まれてた訳か・・・」
俺「ところでユニコは最後どうなるの?」
友人I「知らん」
俺「え」
友人I「だって俺がVHS擦り切れるほど見たのはこのユニコだけだし」
俺「えっ、じゃあ、次回見るしかないじゃん。というかこれ完結すんの?」
友人I「多分母親に会えれば終わりだと思うんだけど、サンリオの事業後退のせいでユニコは母と会えない」
俺「そんなオチは嫌だよ!!」
(続く・・・?)
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