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~これからは家で留学の時代!?~重田勝介著『ネットで学ぶ世界の大学MOOC入門』(実業之日本社)評

      2016/05/23

 

「あなたはMOOC(ムーク)を知っているだろうか?」

 

なんて書くと某聞くだけ英語や謎の通信教材の決まり文句みたいだがMOOCとは「オンラインで大学の講義を学べる」ということである!!

・・・とは言いつつ、それだけの情報しか知らず、それが既存のネットで聞ける講義と何が違うのかは自分自身よくわかっていなかった。しかし、この『ネットで学ぶ世界の大学MOOC入門』でMOOCを含むオープンエデュケーションに世界中が注目している理由が理解できた。

ネット上で誰もが教育を受けられるようにしそのための教材を提供すること、これが「オープンエデュケーション」だ。MOOCはその中のひとつであり、本の中ではそれを含めて代表的な3つが取り上げられている。


OCW」(オープンコースウェア)

wikipediaによると「大学や大学院などの高等教育機関で正規に提供された講義とその関連情報を、インターネットを通じて無償で公開する活動」とある。つまりみんながネット上で聞ける大学の講義と聞いて想像するものだ。。

その中で一番有名なのがマサチューセッツ工科大学のオープンエデュケーション、通称「MIT OCW」である。

MIT OpenCourseWare | Free Online Course Materials

↑MITで行われた講義を過去の講義を含めてネットで公開している、当然理系の学問分野が多いが調べてみると映画や文学についての講義もある。ネット上でも日本語に訳されたものは少なく、公式でも字幕がない。

ただユーザー登録不要で教材含めてすべてが無料であるためすぐに始められる。多くの科目で試験とその解答が確認でき力試しが可能。

↓日本の大学もいくつかが行っており、ウィキペディアで「オープンコースウェア」と検索すれば一覧が出てくる。上智大学・京都大学・放送大学etc・・・。

早稲田大学OpenCourseWare

 

 


 「Khan Academy」(カーン・アカデミー)

Khan Academy

 

 

↑もともと親戚の子供に数学を教えるために動画を作りYouTubeに投稿したのがキッカケで設立された非営利団体。

質の高い教育を、無料で、世界中のすべての人に提供する」という使命の通り、若年層向けのオンライン講義となっている、が特筆すべきは動画による面白く優しい説明10分以内に完結する見やすさも含めそのコンテンツの豊富さである。

公式サイトで登録すればどのような講義があるか一覧で見れるが、講義だけならばYouTubeでも公開している

英語のレベルは優しく、授業で重要なキーワードも画面の中に出てくるので何となくわかる。使い方としては世界史などを学び直したい人は「history」の項目で多種多様な教材とともに勉強できる。図版の数が異常。歴史クラスタ興奮間違いなし.

 


 MOOC(「Massively Open Online Course」の略)

この本で取り上げられているネット講座。訳すと「大規模公開オンライン講座」となる。

さて、これは上記二つと何が違うか?

最大の違いは、このMOOCはサイトでアカウントを登録し、数週間から数か月間の期間限定で学んだり課題を提出することによって最後までやりきれば修了証がもらえるという、実際の大学に近い双方向的な形式なのだ(当然無料

 

MOOCで聞ける講座数の多さ!

MOOCは企業が大学にサービスを提供するプロバイダ型、いくつかの大学が連合して講座を開講しているコンソーシアム型というタイプに分けられる。

プロバイダ型のMOOCの代表例

「Coursera」

Coursera

 

 

「Udacity」

Advance Your Career Through Project-Based Online Classes – Udacity

 

 

 

コンソーシアム型のMOOCの代表例

「edX」

edX | Free online courses from the world’s best universities

 

 

「Future learn」

FutureLearn — Free online courses

 

 


他にも海外型のMOOCもいくつか紹介されているのだが、頭が痛くなるのでやめる!

どれがどれだかわからなくなるが、気になったサイトで「movie」「cinema」「poetry」「literature」など自分の気になる分野を検索してみるとデモ動画があったりするので雰囲気が分かる。

おそらくどのMOOCにも一長一短があるだろうが、この本ではそこまで踏み込まず、コンソーシアム型の「edX」に絞って受講方法から図入りで解説してくれている。実にありがたい。

しかし、それでも数が多い、多すぎる。そして他のMOOCも気になるわという人には現在開講中の講座とこれから開講予定の講座が「MOOC List」で調べられる。

MOOC List | A complete list of Massive Open Online Courses (free online courses) offered by the best universities and entities.

 

 

もっと厳選してくれという人にもこの本は分野ごとのオススメ講座が画像つきで紹介されていて便利だ。そして実際にMOOCで勉強していた人たちの事例も豊富に紹介されていてそれが良いMOOCの説明となっていて非常に面白い。

MOOCの多種多様な使い方に改めて驚くとともに、各体験談に共通していたのは英語の運用能力が重要ということ、英語を理解するだけではなくもし本気で(修了証狙いで)取り組むのならば英語でレポートを書いたり他の人のレポートをチェックしたりとそういう主体性含めてのことらしい。

またOCWと違って期間限定での開講なので過去の講義が見れず、修了証を会得するためには計画的な学習と自発性が必要だということだ。修了証狙いではなく、多くの人が単発で授業を受けているのがMOOCの現状らしいのでアカウントの登録をして授業を聞くのだけは簡単に出来る

専門性をもった授業(予備校的な面白さらしい!)と学ぶ側が主体的に参加する双方向的な性質によって今後ますます発展していく予兆がMOOCにはある。

 

*今回はその各種比較まではできなかったが、次に関連の記事を書く際には東京大学のMOOCなどに実際に参加してから報告する予定。ちなみに日本でも「JMOOC」と「GACCO」という二つのMOOCが最近話題になっている。 

JMOOC | 日本オープンオンライン教育推進協議会 | JMOOCは日本とアジアのための 「学びによる個人の価値を社会全体の共有価値へ拡大するMOOC」の実現を 産学の連携によって強力に牽引します

gacco The Japan MOOC | 無料オンライン大学講座「gacco」登録受付中!

 

 

 

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