新宿で良作映画中毒「カリコレ2015」が今年も始まる
2015/11/27
今年も新宿シネマカリテで「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」が開催されます。
【開催期間:5月16日(土)~6月26日(金)】
2014年から始まったばかりのこの映画祭は、面白いのに通常の映画館で上映するのが難しい作品を国籍・ジャンル問わず、旧作や新作混ぜこぜで6週間の期間内に凝縮して観客に届けるというもの。
【カリコレ2015】「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」
秋に公開される映画を先行で見られるほか、会期中様々なゲストのトークも聞けてお得感満載。なおかつ実際に面白い作品と出会える確率が高い映画祭です。
「通常の映画館では上映されない」という言葉は本当で、前回の2014年の場合なら『プールサイド・デイズ』なんかはこれ以降映画館で上映されずDVDスルーとしてTSUTAYAのレンタルのみ。台湾映画『狼が羊に恋をするとき』に至っては現在見ること自体が出来なくて、見逃したことを本当に悔やんでいる最中。
というわけで、こういう悲しい思いをしないためにも、もし気になる作品があったのなら絶対駆けつけた方がgood。
今回は個人的に期間中上映される気になった作品を10本選んでみました。
Contents
- 1 ①『パロアルト・ストーリー』【原題:palo alto】
- 2 ②『SEXテープ』【原題:SEX TAPE】
- 3 ③『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』【原題:WISH I WAS HERE】
- 4 ④『モンスター 変身する美女』【原題:SPRING】
- 5 ⑤『最後まで行く』【原題:A HARD DAY】
- 6 ⑥『ビデオゲーム THE MOVIE』【原題:VIDEO GAMES:THE MOVIE】
- 7 ⑦『SEX エド チェリー先生の白熱性教室』【原題:SEX ED】
- 8 ⑧『イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち』【原題:IN YOUR EYES】
- 9 ⑨『ネスト』【原題:SHREW’S NEST】
- 10 ⑩『メガ・シャークVSグレート・タイタン』【原題:MEGA SHARK VS KOLOSSUS】
①『パロアルト・ストーリー』【原題:palo alto】
予告編(https://youtu.be/6-0pgv_k-Fg)
フランシス・フォード・コッポラの孫であるジア・コッポラの初監督作品。だいたい有名監督の一族が初めて映画を撮ると「鮮烈なデビュー」って形容詞がつくよね。「パロアルト」はサンフランシスコにある町の名前、そこに住む若者たちの青春群像劇。『ザ・インタビュー』とか『ディス・イズ・ジ・エンド』にも主演しているジェームズ・フランコの小説が原作らしい、と思ったら、この映画の主演も。凄い人脈。
②『SEXテープ』【原題:SEX TAPE】
予告編(https://youtu.be/yLTwKK_Wyy8)
最低映画に送られる「ゴールデンラズベリー賞」でキャメロン・ディアスが「最低主演女優賞」を受賞した作品。でも予告で登場するキャメロン・ディアスのローラースケート下着姿は素晴らしくエロいと思うので見に行きたい。内容はというと、倦怠期を打開しようと撮影した夫婦の「営み」がXVIDEO動画(らしきもの)に流出・・・というドタバタ・コメディらしい。けっこう深刻だと思うんだけども。ちなみにXVIDEOではscandalとか検索するとこういう動画見ることが出来ます(豆知識)
③『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』【原題:WISH I WAS HERE】
予告編(https://youtu.be/55qZiajyq4s)
『終わりで始まりの4日間』というこれも劇場未公開のコメディ(?)を監督したザック・ブラフが主演も兼ねている。サンダンス映画祭絶賛という信用ならないコメントがあり海外での評価もそこまで高いわけではない。しかし「35歳で妻子がいるにもかかわらず、成功できると夢見ながら俳優業を続けている男(←シネマトゥデイより)」という一文が気になり、そして予告のパワーに圧倒される。音楽がやたら良いと思ったらコールドプレイとキャット・パワーのコラボ。サントラのジャケットが最高だった。
④『モンスター 変身する美女』【原題:SPRING】
予告編(https://youtu.be/Gk1mC5wenXA)
英語版の予告(https://youtu.be/668ZdEbXlPY)
B級な感じで呼び込みたい思惑満々のタイトル、日米の予告を見比べると感触が全然違う。。「犯罪を犯した若者がイタリアの港町で美女と出会う。しかし彼女には秘密があって」というよくある感じではあるが、なんとなく『アンダーザスキン 種の捕食』とか『ぼくのエリ200歳の少女』のような感じではないかとrotten tomatoesで調べてみたらかなりの高評価。というかラブクラフト、つまりクトゥルー案件らしい、マジすか。これこそ、ここで見逃すとDVDスルーになってしまいそうなので一番見に行きたい作品。
⑤『最後まで行く』【原題:A HARD DAY】
予告編(https://youtu.be/B8QJlGhFtio)
50本の上映される映画予告のうち、一番気に入ったのがこの映画の予告編。最後まで行くってどこまで行くの?という観客の疑問をくみ取ってくれる素晴らしい予告編なので一度見てみてください。めっちゃテンションあがる。韓国映画や韓流ドラマは有志がブログ上に日夜熱い感想を大量に書いていて、そのなかで早く劇場公開を!と熱望されていたのがこの映画。他にもキム・ギドク製作総指揮の『鰻の男』(原題が「MADE IN CHINA」ですぜ。凄いタイトル)、『やさしい嘘』、『セシボン』という絶対に面白そうな韓国映画が今回「カリコレ2015」で上映なのでお金がある人は全部行った方が良いと思います。未公開映画で上映される韓国映画はほとんど外れがないので。
⑥『ビデオゲーム THE MOVIE』【原題:VIDEO GAMES:THE MOVIE】
予告編(https://youtu.be/TCX-cbn1LME)
ゲームキャラクターが集合しているポスターがずるいし、予告編がアタリ社の話から始まってるし、去年の『VHSテープを巻き戻せ』がめちゃくちゃ面白かったらしいから(まだ未見、悲しい)似たようなジャンルのように思えるこちらも見てみたいと思った次第。でもどうなんだろうか、ゲームの開発者にインタビューしていってそれは面白いのだろうか。それともゲーマーに焦点を当てるのか、自分がゲームを題材でドキュメンタリーを撮ると考えた時にあんまり奥行きが広がらなかったのでちょいと不安ではある。
⑦『SEX エド チェリー先生の白熱性教室』【原題:SEX ED】
予告編英語(https://youtu.be/j2vmzw9GjEo)
絶対見に行く映画。あの『シックス・センス』の子役ハーレイ・ジョエル・オスメント君が童貞の先生役で生徒に性教育をするというコメディ映画。オスメント君と書いたが、風貌がもう完全にオスメントさんであり、なんと「カリコレ2015」のクロージング作品『Mr.タスク』にも出演しているため舞台挨拶に登板するらしい(ちなみにこの作品は人間×セイウチというホラー映画。ごめん、意味がわからないよ!)日時は6月26日の夜、これは凄い!しかし『チェリー先生の白熱性教室』のほうは情報が全然出てこないぞ!面白そうなのに!
(追記)5月30日の21:00の回上映前にはゲストを招いたトークイベントが開催。グラビアアイドルの鎌田紘子と、杉作J太郎がゲスト出演し「オスメントが童貞教師を熱演記念!
⑧『イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち』【原題:IN YOUR EYES】
予告編(https://youtu.be/RaG8B9GVwys)
いま現在風邪を引いていて、熱が出てきたところ、そろそろ何を書いてるのかよくわからなくなってきた。『アベンジャーズ』『トイ・ストーリー』のジョス・ウェドンが脚本と重大な情報がサラッと書かれている映画。パンフレットによると「最高にキュートなファンタジック・ラブストーリー」+主演が『ルビー・スパークス』にも出ていたゾーイ・カザン(最高)なのでそれだけでも見に行きたい。本当にゾーイ・カザンの素晴らしさが予告でも伝わってくる。
⑨『ネスト』【原題:SHREW’S NEST】
予告編英語字幕(https://youtu.be/mSCO95qb4Ss)
去年のラテンビート映画祭で『トガリネズミの巣穴』というタイトルで上映された本作。製作の方で『気狂いピエロの決闘』などを監督したアレックス・デ・ラ・イグレシアが関わってる。スペインの最近のホラー・ムーブメントは凄まじい、そしてめちゃめちゃ「痛そうな」映画を作る。あれか経済があんまりうまくいってないとそういう映画が作られるのかもしれない、ユーロ圏であんまりうまくいってないといえば「PIIGS」(ポルトガル・アイルランド・イタリア・ギリシャ・スペイン」、そういえば最近の傑作タイトルホラー映画『道化してるぜ』はアイルランド映画だった。『ネスト』も実に痛そうな映画ではあるが評判は高い。
⑩『メガ・シャークVSグレート・タイタン』【原題:MEGA SHARK VS KOLOSSUS】
予告編(https://youtu.be/jeUGFC_kBzk)
本命。説明不要。最強のロボットザメVS核爆弾も効かない巨人。以上
というわけで気になる10本でした、他にも旧作『ドーベルマン』やカリコレ恒例となりつつある『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』、『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』やチェコアニメーションの『クーキー』の先行上映など目白押し。トークショーの時間などは公式サイトを参照。
というわけで、お祭りは本日から!
多少つまらないのを引き当てても笑って楽しみましょう!
「カリコレ2015」(公式サイト:http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2015/)
場所:新宿シネマカリテ(公式サイト:http://qualite.musashino-k.jp/)
料金:新作1500円、旧作1000円
*カリコレ上映作品の半券提示でカリコレ新作が1200円になる割引あり。カリコレ作品は通常興行の割引対象外とのこと。
Miles of Lions Records
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