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200円で買える「TSUTAYAシネマハンドブック」が今年も相変わらずの凄さ

      2016/01/02

(順次更新)

毎年年末になるとTSUTAYA店頭で並べられる「TSUTAYAシネマハンドブック」が今年も発売された。

2015年版について

1996年に創刊されたこのシリーズ、TSUTAYAでレンタルされた作品の邦画・洋画別の年間ランキングや、この雑誌でしか見られない独自の特集が魅力となっている。今回の目玉は「だから映画はやめられない」と称し映画を愛する著名人20人が映画をオススメする特集。

小説家の桜庭一樹、漫画『るろうに剣心』の作者・和月伸宏、ゲームデザイナーの小島秀夫や芸能人の武井壮など20人が独自の切り口で自身に影響を与えた映画を紹介していて、その数195本!

炸裂する関根勉のロバート・デ・ニーロ愛!

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新作映画『バクマン』が控えている監督・大根仁は市川準の作品『トキワ荘の青春』を撮影現場にお守り代わりに持って行ったこと、『るろうに剣心』のアクション監督谷垣健治は主人公・緋村剣心のドリフト走りを『ルパン三世 カリオストロの城』から取り入れた等、といった各個人が映画を見てどのように創作の源としているかといった貴重な発言も多い。

個人的には桜庭一樹が一般的にはめちゃくちゃ評価の低い『エンジェル・ウォーズ』を熱く語っていてめちゃくちゃうれしかった。そうした作品への消化力はインタビューの上手い下手に出ているが、たどたどしい人でも「ああ本当にこの映画が好きなんだな」と思わせてくれるので面白い(その中でもゲームデザイナー小島秀夫のインタビューは凄い。作品の消化力というか吸収力は流石としか言いようがない)

最後の方に宣伝や配給、予告編制作をしたりする「映画お届け人」たちの自分がその世界に入ったきっかけの映画や思い入れのある作品を紹介するページがズラーッと並んでいて、それも最高だった。

渋谷の映画館「ユーロスペース」の支配人の『ゆきゆきて、神軍』上映時の想い出話は他人事だからこそゲラゲラ笑ってしまった(上映当時、内容が内容ゆえに消火器の中身を抜いておいたり、スクリーンがナイフで切り刻まれた時の対応まで考えていたという)

eigaotodo

こんなに盛り沢山な「TSUTAYAシネマハンドブック2015」は豊富なカラー図版を多数収録していながら全国のTSUTAYA店舗で200円から購入することが出来る。おそろしい!


 以下は個人的に見たくなった映画

  • 栗原類推薦作から『美女と野獣』『夢のチョコレート工場』
  • 最新作『ジョーカー・ゲーム』が控えている入江悠監督推薦作から『孫文の義士団』
  • 小島秀夫推薦作から『ある日どこかで』、『サイレントランニング』、『ダークシティ』 
  • コトブキツカサ推薦作から『ファンボーイズ』、『ミッドナイドガイズ』 
  • TOKYO MX「バラいろダンディ」(金曜日)で深い人間分析をする、美容家ダイアナ・エクストラバガンザ推薦作より『赤線地帯』、『トーチソング・トリロジー』 
  • 武井壮推薦作から『ビッグ』、『シティ・オブ・ゴッド』
  • 谷垣健治推薦作から『狼よ静かに死ね』

 

2016年版について

2016年も200円という価格で発売された「シネマハンドブック」、目玉は映画アプリ「FIlmarks」と連動した各年代ごとのランキング発表だろう。

2010年代は4位に「新しき世界」13位に「たまこラブストーリー」11位に「ホドロフスキーのDUNE」などがランクインしており、映画好きが多く参加している「Filmarks」の信頼できる評価は、なにか面白い作品を探している人や見逃した名作を把握する媒体としても絶対に役立つ。

(2000年代の第一位がインド映画の「きっとうまくいく」第二位が「オアシス」という結果には驚いた。ほかにも色々と驚くランキングなので是非とも実際に覗いてみて)

自分が面白いと思ったのはTSUTAYA発掘良品プロデューサーの裏話。見ることもアクセスすることも困難だったアルドリッチの『カリフォルニア・ドールズ』が復刻された2015年だったが、それを知っている身からすると「復刻するのに4年もかかった作品で思い入れがあります」という言葉には思わず部屋でグッジョブ!と叫んだ。

 

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 - 映画評, 書評

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