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「安全教育アニメ」という存在を知り、面白さとグーグル的価値観の対立について考える

   

少し前からwebの学校に通い始めました。

本を読んでいても独学だとキツいところが多々あり、2016年は新しいことに挑戦しようかなと思ってのことですが、そのためにサイトの更新は遅れがちになると思います。

さてwebの勉強をしていると、サイトを作る際のGoogle的に正しいとされる記述を教えてもらうんですわ。

そこではシンプルなもの&最新のものが価値を持つことになり、一昔前のテキストサイトやhtmlの記述がおかしい文章は検索順位の上位には上がってこない。しかしその価値は本当に価値のあるものなのだろうかと疑問の連続。

たとえば「安全教育アニメ」という分野が世の中にはあります。

それらは国や地方公共団体がアニメ会社と一緒になって作った「闇の歴史」ともいうべきもので一般的には観ることが出来ませぬ。

けれど、どう考えても今のキチ●イアニメより凄い、たとえて言うならば漫画『幽遊白書』のラストあたりでキャラの立っているラスボス的存在よりも、地位や名声に興味ないがゆえにいままで表に出ることはなかったラスボスに匹敵する無名の存在がぞろぞろと出てくるような熱さがここにはあります。

黄泉

では、そんな安全教育アニメからここでは「炎の戦士ファイアーガール」を一例として上げます。

あらすじはウィキペディアより引用。

あらすじ

ある日、放火魔によって両親を亡くし、自らも瀕死の全身大やけどを負った15歳の少女「アイ」は、ある科学者によって絶対に燃えず尚且つ不老不死であり、人間の一万倍のパワーを持つ体に改造されてサイボーグ「ファイアーガール」となった。

そして普段は消防庁の職員として消防庁の活動を子供たちに消防博物館で教え、出動態勢になるとファイアーガールに変身し火災や事故に立ち向かう。

解説

はい。

このヤバすぎる設定を持つ作品、なんと東京消防庁が1997年に制作した防災アニメ。時に狂気は狂気とわかりやすく体現するものよりも、それとはかけ離れた真面目で公的なものが発してしまうことがあるというお手本のようなあらすじです。

新宿の消防博物館のでのみ見ることが出来るらしくネットの海を漂っていると1999年に、男四人ぐらいでここに突撃した探訪記を発見、最高にテンションが上がりました。(参照元:http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/9420/firegirl.html

で、なにを言いたいのか、こういう情報のほうが最新アニメを面白おかしく書いているライターより自分には面白いという事実を考えると、テキストサイトというネットヘドロに埋もれている宝石をどのように発見するのかが、今後グーグル的なものに対しての抵抗となるのではないかと漠然と思ったわけです。

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画像は道頓堀

そもそもGoogle的正しさは本当に危うくて広告をグーグルに頼っている人は(自分)、少しでもグーグルのルールに違反しているような(たとえば性的な問題)記事を書くと一発で広告配信停止ということを知っているからこそ、先回りして意見を自粛するライターおよびメディアが多数出ちゃっている現状です。

ここらへんに関する厳しさと不可解さは「シノドス」というサイトの掲載した記事がGoogleより警告を受けたことに関するtogetterのまとめが参考になります。(「Googleは性風俗や性文化を社会科学的な論考や批評の対象として扱うことを認めない」)

状況を踏まえたうえで、Google的に良いと思われている価値観を知りつつ、いかにそこへ滑り込ませるように「悪い」でも「面白い」ものを検索上位にあげネットに多様性を確保するのか、または暗号的に隠すかが重要になっていくのは間違いありません。

ファイヤーガールすげえよ!と騒いでいる古き良きテキストサイトのオタクを見て色々と考え込みました。

ちなみに他の安全教育アニメ

前述の「炎の戦士ファイアーガール」や出崎統が監督した「ザ・ファイヤー・Gメン」などはオリジナルアニメですが、安全教育アニメのなかには有名なキャラクターを題材にしたものがあり、そちらはさらに見ることが難しくなっていると思われます。

都立多摩図書館所蔵16ミリ映画目録累積版」に掲載されている素晴らしきラインナップの中から特に自分が気になっているのは、

「キャプテン翼の消火作戦」「ドラゴンボール 悟空の消防隊」「スーパーマリオブラザーズ スーパーマリオの交通安全」「ムーミンとこうつうあんぜん」「名探偵コナン 防犯ガイド」など。

括目すべきは、アニメ『タッチ』を題材にした交通安全アニメ「タッチ とびだしはアウトだよ!」というこの辺の狂気感、しかし「どう考えてもいろいろとお前の方がアウトだよ!」といくら突っ込んだところで対象の作品を永遠に観られない焦燥感に夜も眠れなくなるのが「安全教育アニメ」というジャンルなのです。

*ちなみに今回のアイキャッチは国税庁が作った税金啓蒙アニメ『惑星アトン』、それをもとにしてさらに国民の血税を使って作りあげられたゲーム『惑星アトン外伝』のオープニング画面です。

以上の経緯からプレミアと化しているソフト、なぜかYouTubeにおいて韓国語でアップされていました。

あー、もうこのアップの経緯を考えただけで謎が謎を呼びますし本当にインターネットは素晴らしすぎますな。

 - アニメ

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