酒とバラの日々!雑誌『映画横丁』新創刊!
2016/04/22
去年このサイトを始めた時に、あまりにも何を書いてよいのかわからず、ちょうど下北沢B&Bで買ったばかりの雑誌「映画酒場」を取り上げました(その記事はこちら)
創刊号の特集は「映画と詩」、一見関わりがなさそうな二つを無理やり結びつけたと冒頭で語られていますが、トニー・スコットの遺作『ザ・グレイ』と詩人ガブリエル・ミストラルを結びつけるエッセイ調の文章は素晴らしくエモーショナルでグッときます。
なによりも映画と詩という一見すればジャンル違いのように思われるものをまさに酒場で語るように結び付けていることに、常日頃から似たようなことを考えていた自分にとっては仲間を見つけた感じで勝手に嬉しくなりました。
そして、この「映画酒場」を作った人たちが新しく創刊した雑誌が『映画横丁』
『映画酒場』が酒場で映画を語るようにというテイストだったのに対し、こちらはガッツリ「映画と酒」!
創刊号「酒場でウィスキーを」
創刊号の特集は「酒場でウィスキーを」とたまらないっすな。
菊地凛子がウイスキー片手に「ラヴ・ストリームス」などのカサヴェテス作品を語っている粋なインタビューに始まり、常日頃お世話になっている「名画座かんぺ」の発行人であるのむみちさんのお話、寄稿者に四方田犬彦がいて豪華、『ラブレーの子供たち』といった飲食に関する名評論もある彼がどのような「酒映画」を選んだのかは読んでのお楽しみ(ヒントは伊丹・・・)
自分が酒と映画で思い浮かべるのは何だろうと連想してみたら『クレイジーハート』『ワールズ・エンド』『酔いどれ詩人になる前に』などアルコールのせいで駄目になる人が登場する映画ばかり出てきて、完全に現在禁酒している抑圧症状が現れてる(笑)この記事のタイトルも最初は「失われた週末」にしようと思ったし。
でも『映画酒場』は、そういう重いことじゃなくて(笑)読むと酒を片手に映画を見たくなったり、映画館で映画を見終わった後、さっさと家に帰ろうとする体を、ちょいとお待ちよとふらりふらりと酒場に吸い寄せてしまう軽やかな魔力に満ちていました。
次号は「ワイン」とのことなので、各自作品を連想して待つのも一興ですね。
これから関連イベントも色々と行われるらしいので公式twitterを要チェック。
「映画酒場」公式Twitter@eiga_sakaba
「映画酒場」公式サイト(http://culture.loadshow.jp/topics/eigayokocho/)
*アマゾンはすぐ在庫切れになってしまうので、渋谷ブックファースト、東京堂書店などの新刊書店、古書往来座(池袋)や水中書店(三鷹)といったリトルプレスも老いてくれる古書店で買うのが良いかもしれません。
↓雑誌で紹介されていた気になる本。
*ちなみに、「映画酒場」に触発されて「映画と詩」について書いたレビューを自分が所属しているサークルの同人誌に寄稿しました。8月にお目見えすると思いますが、その情報はいずれまた。
第2号「特集:映画のあとはワインで乾杯」
第二号のテーマは赤ワイン。
赤ワインが印象的な映画なんてあったっけ?と思ったら出るわ出るわ。面白いことにいったん意識しだすとジョニー・トーの『ヒーロー・ネバ・ーダイ』や増村監督の『妻は告白する』なんて赤ワインの赤がくっきりと浮かび上がってくるから実に不思議な気分になった第二号でした。
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