最新作『ジュラシック・ワールド』(ジュラシック・パーク4)を見る前のシリーズあらすじまとめ
2015/11/27
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どうしてこうなった・・・!?「ロストワールド/ジュラシック・パーク2」
(1997年公開/スティーヴン・スピルバーグ監督/129分)
ジェネオン・ユニバーサル
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(あらすじ)
前回の事件以来、しょんぼりしていたハモンドおじいちゃんが再びカオス理論の支持者マルカム博士を屋敷に呼ぶ。マルカム博士は4年前の事件について真実を話したが世間からは信じられてもらえず1作目とは性格が激変していた(そういうことにしておこう)
ハモンドの要件はひとつ、実はジュラシック・パークの恐竜はサイトBと呼ばれる別の島で飼育されていたが、事件以降そこは閉鎖されておりその場所の調査を依頼したいとのことだった。
当然断るハモンドだったが、彼の恋人サラが既にそこにいることを知って急いで救助隊を組織。どさくさに紛れてマルカムの娘もトレーラーに乗り込んでいた。
到着した彼らは、すぐにサラを見つける事に成功するが島には別のグループもやってきた、ハモンドの会社「インジェン社」の現会長であるルドローは金もうけのために再びここに生息している恐竜たちを使って「ジュラシック・パーク」を作ろうと企んでいたのだ。
彼らは強力な武器で、次々と恐竜を捕獲していく。マルカムが組織したメンバーの一員であるニックはこれを見て、真夜中にハンターたちが定住しているキャンプにあった恐竜たちを捕まえた檻を次々と壊す。ニックはハモンドから恐竜捕獲を妨害しろという極秘の命令を受け取っていたからだ。それによってキャンプは破壊されハンターたちは甚大な被害を受ける。マルカムたちのトレーラーも壊され、一同は共に島の中心にある通信センター本部へと向かうことに。
次々と恐竜にやられていくハンターたち、ようやく本部へとたどり着き無線を回復させて救助されるマルカムら。しかし、ルドローは麻酔を使ってティラノサウルスをアメリカ本土行きの船に輸送していた。案の定、途中で目が覚めたティラノサウルスは船員を喰らいつくし船はサンディエゴの港に衝突する。
街に放たれたティラノサウルスを元の島へ送り返すため、マルカムとサラは別の場所に置いてあったティラノサウルスの子どもを囮に親を呼び寄せ、ともに船に閉じ込めることに成功。ティラノサウルスの親子は無事に島へと送り返される。
事件の後、テレビ番組で取材に応じるハモンドおじいちゃん「恐竜たちは自然のままがいいのです」と喋るその顔は生き生きとしていた。
(感想)
何か大切なものをLOSTしちゃったのではないかと思うほど酷い出来であるシリーズ第二弾。とりあえず出演者の演技がひどすぎ&脚本が雑すぎて怒りすら覚えるレベルなのでそういう映画が好みの人は必見。
まさに「どうしてこうなった・・・」という言葉がふさわしい。
言ったことを実行しない、どこに行くかを言わない、電話が鳴っているのに出ないなどといった登場人物のホウレンソウの出来なさは置いとくとしても、レックスの子どもを怪我したからと手当をし、鳴き声をださないようにと口輪をしていたのに逃がす途中で口輪を外す謎の愚行。さらに恐竜は血の匂いに敏感にも関わらずサラが血の付いた服を何の理由もなくつけたまま逃避行を続けるのが本当に謎であった(当然ピンチになる)
ただし、ハンターたちによる恐竜狩りのシーン、アメリカ本土で暴れまわるティラノサウルスから車で逃げ回るシーンは楽しい。ハンターたちが小さい恐竜に蝕まられるに始まるスピルバーグの残酷趣味は健在(必ず何か一つは入れなきゃ気が済まないのかこの監督は)
こういうひどい出来でも最低映画に送られるゴールデンラズベリー賞は、「最低続編賞」「最低脚本賞」「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」のノミネートのみで受賞は逃している。第18回ゴールデンラズベリー賞を席巻したのは映画『ポストマン』であった・・・。
(個人的名場面)
今にも落ちそうなトレーラーにいる三人(主人公含む)が「ロープの他には何かいるか?」と助けにきてくれた仲間へ言った糞みたいなジョーク。
男「チーズバーガー三個」
女「オニオン抜き」
男「アップルパイも」
俺(ノ゚ο゚)ノ 「ウオオオオォォォォォォーーーー!!」( パソコンをぶんなげる)
(↓いったい全体三作目はどうなる?ついにあの男が・・・そして最新作。)
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