映画を丸裸にするラジオ「高橋ヨシキのシネマストリップ」が予想通りに面白い
2015/11/30
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第四回「『インディ・ジョーンズ』シリーズ」(2015年4月24日放送)
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撮影監督のヤヌス・カミンスキーが5作目やるみたいなことを言ってしまった。
映画を見てきた藤井アナ、高橋源一郎のざっくり一言感想が次々に沈没。
そして真打の高橋ヨシキざっくり一言:インディ・ジョーンズという男が全世界で高いところから落ちそうになる話。
現代に連続活劇というものの面白さを蘇らせた映画。連続活劇の特徴は「クリフ・ハンガー」、つまり崖から宙ぶらりん状態。20世紀初頭の映画館で上映されていた10分ほどの他愛もない話。毎回ラストで絶体絶命、続く→人が来る。一旦途切れた形式のジャンル。
親しみやすいヒーロー像。もともと「007」が元ネタ。しかし格好良すぎるから泥臭い感じ。ほかにも『キングソロモンの秘宝』のクォーターメイン、「ドック・サヴェジ」「クンダリーニ?(聞き取れず)」「マッケンナの黄金」といったアクションアドベンチャーの系譜。インディの服は「インカ王国の秘宝」のチャールトン・ヘストンの衣装そのまま。
パルプ小説(通俗小説)のなかのアドベンチャーものの影響が強い。動物と戦ったり、ナチスと戦ったり
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藤井アナ「そう考えると、インディ・ジョーンズのお父さんがショーン・コネリーって面白いですね」
他の特徴としては、悪趣味映画。列挙される殺され方など。「魔宮の伝説」が一番悪趣味、神殿の壁のところに剥がした人間の皮があるんですよね。あまりに残酷だからR指定にしようとしたらスピルバーグが、PG13という規格を作った。
ジョージ・ルーカスはドラマ版「ヤング・インディジョーンズ」を教育的な思いで作った。世界史上の人物と登場したりなど。
第五回『ヤコペッティの残酷大陸』(2015年5月1日放送)
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朝からヤコペッティ(笑)
劇映画なのにモンド映画の手法。どうしてこの作品を選んだかというと、黒人奴隷を描いた非常にスケールの大きい作品。いまボルティモアでの事件もあって人種差別がトピックになっていることもあり。今見ても普遍的で古びてない。
ヤコペッティって誰、モンド映画ってなに?
雑誌社で記者をやっていて政治的風刺の強い人。夜ものと呼ばれる娼婦たちの「ナイトライフ」を題材にした映画製作をきっかけにこの世界へ。「世界残酷物語」は世界中で一台センセーションを巻き起こした。どういうことを書いているのかというと文明国にもおかしなところもあるし未開文明もおかしく、どっちも人間ってしょうがないよねという並列が特徴。
この映画の原題がMondo Cane(モンド・カーネ=犬の生活)だったことからモンド映画というジャンルが広がっていった。
見世物的要素の強い下世話なドキュメンタリーといった感じはテレビにおける「衝撃映像百連発」に近い。好奇心が先であり、義憤に駆られて作ったのとは違う。モンド映画=やらせと言われる、確かに核実験で産卵を終えた海亀が方向感覚に障害をきたし内陸へ内陸へ、と行くシーンなんかは「あきらかにやらせだろ、おまえ」と。けれど音楽も合わさって哀感で胸がいっぱいになる。
モンド映画大ヒットの理由はテレビがなかったこともあげられる。未踏の地もまだあって、知らないところをフルカラーで見られる臨場感もあった(「007」シリーズもそういう観光映画に近い要素があったとのこと)『ヤコペッティの残酷大陸』は18世紀の黒人奴隷をテーマにあげてるから劇映画でしかありえない、ただし手法は色んなひどいことを色んなところで見てきましたというモンド映画のやり方。
「ジャンゴ」や「マンディンゴ」など南部の黒人奴隷を取り上げた作品は多くあるがこの映画に主人公はいない。黒人が人間扱いされない場面を非常に大きなスケールで撮っている。しかもアメリカという場所で。さらに地主役をもともと南部で地主をしていた子孫にやらせている、つまり「再現」させている。
人間が人間を人扱いしない差別はいつでも起こり得るという強烈なメッセージがこの映画には存在している。差別をしている博士に「あなたは何系の人ですか?」「ユダヤ人です」と言わせる恐ろしい場面や、最後も、ビーチで白人の子供たちが遊んでいるのを黒人青年が見つめ、子供が外したボールをギュッと握りしめて終わる→加害者は忘れるけど被害者は決して忘れない。
第六回
5月8日(金) 『スターウォーズ エピソード4』
5月15日(金) 『26世紀青年』
5月22日(金) 『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』
5月29日(金) 『猿の惑星』シリーズ
6月5日(金) 『ジョーズ』
6月12日(金) 『ゾンビ』ゾンビ特集 Part1
6月19日(金) 『バタリアン』ゾンビ特集 Part2
7月10日(金) 『ミディアン』
7月17日(金) 『ネットワーク』
9月4日(金) 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
9月25日(金) <今、見るべき映画パート1>『ゼイリブ』『ウォッチメン』
10月2日(金) 『キャバレー』
10月9日(金) 『デス・レース2000年』
10月16日(金) 『ビルとテッドの大冒険』、続編『ビルとテッドの地獄旅行』
10月23日(金) 『クリープショー』
10月30日(金)『グリーン・インフェルノ』
更新予定
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